因果応報〜猫事件簿〜



雪がちらつく。

冬の或る日の出来事。

浮城の食堂にて。

ここでの食事にも慣れてきた鎖縛は、いつものように

煮込みうどんを注文していた。

食堂のおばさんも、最早慣れたもので大盛りにしてくれる。

「鎖縛! ここ、空いてるわよ」

そのまま、彼はサティンの向かい側に座った。

「なあなあ、聞いたかよ」

珍しく、鎖縛はの声は上機嫌だった。

「あら、何かしら」

「奴が猫アレルギーだってよ」

「闇主が?」

「此間、偶然見ちまったんだ」

「へえ、告げ口するの。しかも私に言うとは随分と顔が厚くなったものだわね」

(やはり、まずかったか)

今でこそ、普通にしてられるものの、彼には随分と苦渋を舐めさせられた身。
鎖縛は、たらーりと汗を滴らせる。 

ところがサティンは違う事を指摘した。 

「あなたは大丈夫なの? アレルギーって事は無いわけ?」

「へっ?」

彼はそこまで気づかなかった。
まだ、彼の猫という動物に会ってないのだ。 

「今、城下では猫ブームらしいわよ。貴方も馴れておいておいたほうがいいんじゃんくて?」

にゃー。

そこへ、リーヴィシェランがこっそり飼ってた白猫が登場。

「うああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーー!!!!」

…やはり、鎖縛も鳥肌が立つほど駄目だった事が判明したそうな。

闇主は、症状が消えるのに一月、鎖縛は二週間かかった。 

ちなみに、茅菜はというと。

何故か彼女は平気だったらしい。

この絶叫は、いつもは鎖縛を面白がる闇主も不快と見え、浮城の皆の記憶からは消されてたそうですけどね。

茅菜は、内心、勝った!と一本取った気でいられるのでした。

おしまい。 





てーかさん初の鎖サSSを有難うございます(>_<)ノ 闇主さんが猫アレルギーだと知った
鎖縛くん。るんるんとサティンさんに報告してみたら・・・・(微笑)
まあ、闇主さんより治る期間が短かったということで(笑)でもでも、
やっぱり茅菜ちゃんが最強ということで☆(そして、闇主さんはちゃっかり証拠隠滅・・・(笑))

てーかさん、とっても可愛い猫鎖サSSを有難うございました☆

後記担当 ちな

てーかさんのサイトはこちらv→「茅菜同盟
背景素材提供「optimist」様