クリスマス


ジングルベール、ジングルベール〜♪

 仕事が片付かないため、今年はサティンとリーヴシェランのご馳走はおあずけだ。

 ラエスリールは自分が作ろうか?と言ってくれたのだが、
 遠慮した茅菜。

 別に、食事を摂るのは必要ではないのだ。

 むしろ、料理と格闘して彼女と居られる時間が減るほうが惜しかったりする。

 ツリーの飾りつけに余念がない茅菜。

「じゃあ、僕が作ろう」

「ラス、一緒に待っててくれる?」

「ああ、私は、ヨルの料理は初めてだな…楽しみだ」

「待ってる間は、これ、しよ。これ」

 目を丸くしたラエスリール。

 タイトルは、捕縛師ラス育成ゲーム。

「護り手、選択できるのよ〜赤男抜きで」  

「…ゲームは茅菜しかしないじゃないか」

「ううん、鎖縛とか邪羅にも貸したりするのよ、だってこれも邪羅に作らせたんだもの」

「クリスマスプレゼントにか?」

「うん、そう」

「私からはクリスマスプレゼント、何を上げたらいいんだ…?」

「何も要らないわ」

「?」

「ラスの近くにいれれば、私が幸せだもの。ラスを泣かせたりする奴はぶっ飛ばすだけ」

 ちゃらららちゃらー。

「??」

「レベルアップしたわよ、ラス!! 衣装も変わるの」

 紙ふぶきが飛ぶ場面の中、衣装は渋めの緑から明るいパステル調に変化していく。

 モードは通常モードと、ラスと一緒モードがある。

 ラエスリールがいる所でやる場合、ラスモードだ。

 ゲームであまり血は流れない。

 捕縛師ラエスリールもかすり傷程度だ。

「しかし、よくもまあこれだけ妖鬼の種類を作ったもんだ」

「だって妖貴は見るのも嫌でしょ。私も妖貴に入るのかもしれないけど…」

「茅菜は、茅菜だ。今は、闇主とは違う。別の存在としてここにいる」

 きっぱり言う彼女。だから、大好き。

「出来たよー」

 程なくして、ヨルが台所から出てきた。

 居間に、移動する三人。

「シャンペンもあるよ、僕達も飲んでいい?」

 ラエスリール用の、キリコを出しながら、ヨルはアルミ製のコップを二つ取り出した。

「沢山は駄目だぞ」

「うん」

 料理はどれも美味しく、ラエスリールも茅菜も舌を巻くほどだったという。

 ヨルはコックに向いてるなと思う、茅菜。

 深夜、黒いエプロンをプレゼントしたそうな。

 朝には、ヨルからのプレゼントを開けた彼女。

 にこりと笑う視線の先に何が入ってかは、各々の想像にお任せするとしましょうか。

 今年も世界中でクリスマスの明かりが煌きます。

 宝石のように、色を変えながら。

 歴史に響きを残しながら。





ということで、てーかさんから少し早い可愛いクリスマスプレゼントが届きました☆
擬人化ヨルが堪能できますよvそして、茅奈ちゃんとラスさま、二人で遊ぶゲームが邪羅j君作育成ゲームというところに萌えました(微笑)。ヨルの作ったごちそう、私も食べたいです(*^-^*)v
てーかさん、とってもほのぼのクリスマス小説を有難うございましたm(__)m

後記担当 ちな

てーかさんのサイトはこちらv→「茅菜同盟
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